見た目少し洒落ていて、何と言ってもお値段がお安かった(600円未満)ので試しにアマゾンにて購入。
組み上げ
一言で言って組み上げるのは細かくて面倒であった。
この製品にはパンダの可愛らしいイラストは付いてきても、マニュアル類の説明資料は付属してこなかった。(冷却ファンの袋に簡単な説明が貼ってあったくらい…)
仕方ないので、アマゾンの製品写真を参考に組み上げた。
それにしても何故CPU 部分だけヒートシンクでは無く銅板なんだろうか?
きっとファンとの干渉を避ける為だと思われるが…
ケース部品入りケース全面。
誇らしげに”Made In China” のシールがデカデカと貼られていた。
裏側には謎のイラスト。
プレゼントに送っても良いし、何これ?と返信が来ても美味しい?
蓋を開けると可愛いパンダが”THANK YOU!” とお出迎え。
このイラストには少し和んだ。
それにしても、内容物に説明書のたぐいは一切無く、全内容物を眺め、どんな順番で組み上げれば良いか思いを馳せたのであった。
アクリル板2枚にはそれぞれ両面に茶色の保護シートが貼ってあり、これを剥がすのが若干難しくイラッとした。
剥がすとっかかりが中々大変で、一旦とっかかりが出来れば簡単、綺麗に剥がす事ができた。
最初に天板へヒートシンクを取り付け。
Raspberry pi 4 基盤に2つのヒートシンクと銅板を付ける。
元々両面テープが付いているので、保護シートを剥がして付けるだけ。
ケース組み立ての部品。
天板に支柱をネジ止め。
短いネジで上からネジ止めする。
(上の写真はひっくり返した状態)
底版に長いネジを下から差し込む。
ネジに上からプラスティック製のスペーサーを差し込む。
Raspberry pi 4 基盤をネジに合わせて上から乗せる。
天板を、支柱をネジに合わせながら被せひっくり返す。
ひっくり返す時にネジ等が落ちない様にするのに少し技が必要。
そして、底版のネジを締めて完成。
実用性はともかく、見た感じは少しカッコ良い。
廃熱性能計測
まあ一応組み上げたので、冷却性能をファン電源が3.3V と5V の両方で計測してみた。
きっと3.3V の方が静かだろうから、それで十分な冷却性能が得られるのならば、それにこした事はない。
3.3V 結果
ファン電源を3.3V にすると、回転音が耳を数センチまで近づけないと聞こえてこない位に静か。
ただ音質はゴロゴロした感じで、使い続けていると段々と五月蠅くなりそうな感じがした。
連続5回負荷スクリプトを実行して、最高62℃。
それ程悪くは無い性能。
廃熱性能の良いファンレス・ケースと同等程度。
temp=42.0'C
temp=57.0'C
temp=60.0'C
temp=60.0'C
temp=62.0'C
temp=62.0'C
temp=61.0'C
temp=61.0'C
Elapsed Time: 10:18
temp=60.0'C
temp=60.0'C
temp=59.0'C
temp=59.0'C
temp=60.0'C
temp=59.0'C
temp=59.0'C
temp=58.0'C
Elapsed Time: 10:17
temp=58.0'C
temp=59.0'C
temp=59.0'C
temp=59.0'C
temp=59.0'C
temp=59.0'C
temp=60.0'C
temp=60.0'C
Elapsed Time: 10:18
temp=60.0'C
temp=61.0'C
temp=61.0'C
temp=60.0'C
temp=62.0'C
temp=60.0'C
temp=60.0'C
temp=61.0'C
Elapsed Time: 10:17
temp=60.0'C
temp=60.0'C
temp=60.0'C
temp=60.0'C
temp=60.0'C
temp=60.0'C
temp=60.0'C
temp=62.0'C
Elapsed Time: 10:18
5V 結果
ファン電源を5V にすると、3.3V の時よりも一回り音が大きくなった。
それでも15cm 程度まで耳を近づけないと聞こえてこない程度の静音性。
これなら近くに置いて作業しても全く気にならない。
連続5回負荷スクリプトを実行して、最高49℃。
3.3V に比べて13℃も低い。
風量の違いによって冷却性能にこれ程の違いが出る事に少し驚いた。
temp=35.0'C
temp=47.0'C
temp=48.0'C
temp=47.0'C
temp=47.0'C
temp=49.0'C
temp=49.0'C
temp=48.0'C
Elapsed Time: 10:18
temp=47.0'C
temp=47.0'C
temp=48.0'C
temp=48.0'C
temp=48.0'C
temp=49.0'C
temp=48.0'C
temp=48.0'C
Elapsed Time: 10:17
temp=46.0'C
temp=46.0'C
temp=46.0'C
temp=46.0'C
temp=45.0'C
temp=46.0'C
temp=46.0'C
temp=46.0'C
Elapsed Time: 10:18
temp=47.0'C
temp=46.0'C
temp=45.0'C
temp=45.0'C
temp=46.0'C
temp=47.0'C
temp=45.0'C
temp=46.0'C
Elapsed Time: 10:17
temp=44.0'C
temp=46.0'C
temp=46.0'C
temp=46.0'C
temp=46.0'C
temp=48.0'C
temp=48.0'C
temp=47.0'C
Elapsed Time: 10:18
ファン音
3.3V時
5V時
ケース感想
値段も安く、見た目も悪くは無い。
Raspberry pi 4 基盤を単体むき出して使用するよりは遙かにまし。
気に入った点
- 安価
- GPIO 端子等に簡単にアクセス出来る
- 冷却性能は十分
- 静かなファン音
- ファンのネジはファンの袋に入っていて判りやすい
- ファンの取り付け方向がファンの袋に貼られたシートに記述されていた(英語のみ)
- 全部品がカセットテープより小型のプラスティックケースに入っていて収納場所を取らない
懸念点
- 底部がネジ頭で接するので、場合によっては机などを傷つけてしまう
- マイクロSDカードが飛び出したままで保護されない
- アクリル板だし、ファンも回っているので連続して使っているとケースも基盤も埃まみれになってしまわないか心配
- 簡単な箱形ケースだと4つのネジを締めるだけですむのに比べ、ネジ止めの数が多く組み立て工数もかなり余分に要する